更新日:2017/1/16 【会員コラム】電波から考えるドローンの技術開発(執筆:松田会員)

行政規制ニュース解説

電波から考えるドローンの技術開発

 

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執筆:松田ケイ行政書士事務所

「SKYプロジェクト」認定ドローンイノベーター

代表行政書士 松田 啓

「ドローンは空飛ぶ携帯だ」米クアルコムCTO

キャプチャ

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO11445020X00C17A1000000/
「2017年1月7日(土)日本経済新聞より」

先日の本記事では、アメリカでは携帯電話網でのドローン飛行を目指しているという。

確かに、市街地を自在に飛ばしたいと思うのであれば、現在インフラがほぼ完備されている携帯電話の電波を利用しない手はない。携帯大手各社の情報では、日本では現在国土の95%以上を携帯電話の電波がカバーしているそうだ。

 日本では現状、2.4GHz帯が使用できる。だが、プロポ(ドローンのコントローラー)から離れたり、障害物があったりすると圏外となってしまい、コントロール不能もしくはFPV画像が見られなくなってしまう。

 しかし、日本中に張り巡らされた携帯電話の電波塔を使用できるとしたらどうだろう。

携帯電話が使える場所であれば、屋外であろうが屋内であろうが、ドローンを操作したりFPVをリアルタイムに確認することが出来るのだ。

 ただ問題はある。携帯電話でも起こりえることだが、電波の繋がりにくい場所ではコントロール不能に陥る可能性がある。また、記事にもあるが高所や海上などの障害物がない場所では、電波が遠方からも届いてしまうため、電波が混線してしまい(干渉という)、質が悪くなる(電話の音が途切れたり、片通話になったり、ネットに繋がらなくなったりした経験がある方も多いだろう)。電波塔と電波塔の中間地点(フリンジエリアという)でも同じようなことが起こる。これらの問題をどのようにクリアするかは、携帯電話の技術が大いに役立つこととなるだろう。

 また、市街地をドローンが自在に飛び回り、リアルタイムで動画が送信されているとしたら、プライバシーの問題等も起こりうる。安全性においては言うまでも無い。

 技術面、法律面ともまだまだ課題が多いドローンであるが、それが故に秘められた大きな可能性を持つといえるだろう。