山脇 康嗣 (やまわき こうじ)
入管法、技能実習法、国籍法、外国人労務管理などの外国人関連法制を専門とする。現在、日本弁護士連合会人権擁護委員会特別委嘱委員(法務省入国管理局との定期協議担当)を務める。著書に『〔新版〕詳説 入管法の実務』(新日本法規)、『入管法判例分析』(日本加除出版)、『技能実習法の実務』(日本加除出版)、『Q&A外国人をめぐる法律相談』(新日本法規)、『外国人及び外国企業の税務の基礎』(共著、日本加除出版)がある。『闇金ウシジマくん』『新ナニワ金融道』『極悪がんぼ』『銀と金』「鉄道捜査官シリーズ」『びったれ!!!』「ゆとりですがなにか」など、映画やドラマの法律監修も多く手掛ける。
山脇先生は元々、入管業務専門の行政書士として活躍されており、現在は国際関係業務を専門とする弁護士として活躍されている。
国際関係業務とは大まかに説明すると、入管や技能実習業務、国籍業務、渉外相続などで構成されており、この業務は弁護士より行政書士の方が詳しい先生が多く、行政書士の方が優位な立場にあると言うことが出来る。
なぜかというと、弁護士は平成16年まで入管業務をすることが法律的にできなかったので、行政書士の方が経験やノウハウが蓄積されいるからである。そのような経緯から弁護士には国際関係業務に関する最新情報を知る機会が少なく、また行政書士は行政法の総論駅な勉強をしているので、行政手続きを深掘りすることが出来る。
外国人労働者の数は、今後5年で今の倍以上になると考えられている。そうなると、外国人を雇いたい企業の顧問をすることもできて業務の幅は広がってくる。
このように1つの業務から他の業務につなげるために、山脇先生がおっしゃっていた中で印象に残っていることは、「自分の中にコアになる得意な業務を作ることが大切」ということである。自分の中に得意な業務を持つことで、その分野の中での活動が広がる。そこで法律家以外の方と接点も作れるし、多くの接点を持つことによって他の分野の業務にも繋がることが増えてくる。
つまり、「世の中にチャンスは溢れているが、行政書士という資格を持っているだけでは業務につながらない。自ら動いて、実務上のノウハウや周りとの関係性を築かなくてはならない。」ということである。
法律家は他の業界とは異なり、業務を独占することが出来る。自ら考えて動き、コアな業務を深掘りすることができればチャンスを掴むことが出来ると考える。
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