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2019.04.10

いや、紙幣の刷新がキャッシュレスを加速させる

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いや、紙幣の刷新がキャッシュレスを加速させる

「政府・日銀は9日、千円、5千円、1万円の新紙幣を2024年度に流通させると正式発表した。日本は世界に類をみない現金大国で、最新技術で偽造防止を強化し、今後も安全な決済手段として維持する。一方、政府は25年に現金を用いないキャッシュレス決済の比率を欧米並みの40%に上げる方針も掲げており、お金の未来像はみえてこない。」

 日本は現金信仰が強く、特に年配の方々になるとその傾向は顕著になる。
 還暦を超えた私の父の口癖は「日本のシステムが崩壊したらどうする」「信じられるのは現金とペットの猫だけ」だ。タンス預金が50兆円規模にのぼるというのも頷ける。
 では、今回の紙幣の刷新がキャッシュレス化に逆行するのだろうか。
 いや、紙幣の刷新はキャッシュレスを加速させる。と個人的には考えている。キャッシュディスペンサーなど大規模な機械の改修と買い替えをするなら、クレジットカード・QR・バーコード決済の端末を導入しようという店舗も少なくないはずだ。政府にとっては経済活性化が主目的であって、新紙幣に伴う現金やその周辺の需要が生まれることも、逆にキャッシュレス決済の需要が生まれることも想定しているのではと思う。
 今回の紙幣の刷新では現金・キャッシュレスの二刀流を維持していて、この長い道のりの先にどちらかに専念するという国民の選択が待っている状態ではないだろうか。
 去年の夏に飛鳥山公園にある旧渋沢庭園で多くの昆虫たちに紛れ、蛇が踊り出てきたことを思い出しました。

[引用・参照]
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO43534360Z00C19A4MM8000/
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019040901111&g=eco


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