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活動報告

2019.01.27

行政書士未来投資戦略会議2019レポート はじめに.谷田部 智敬 先生

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はじめに

 「未来投資会議」とは、日本経済再生本部の下、将来の成長に資する分野における大胆な投資を官民連携して進め、「未来への投資」の拡大に向けた成長戦略と構造改革の加速化を図るため、に2016年から開催されている会議である。
 この会議に沿って、「行政領域の業界で今、何が起こっているのか、そして未来に向かって何ができるのか」を話すため、各業界をリードするプロフェッショナル6人が集結した。


プロフィール

谷田部 智敬(やたべ としひろ)
 行政書士として27年のキャリアを有し、風俗営業許可申請や産業廃棄物処理申請、外国人業務など幅広い業務に精通している。中でも風俗営業許可については「信頼と実績の風営業許可コンシェルジュ」として、大型ゲームセンターやアミューズメントカジノ、パチンコ店やクラブ・ディスコ、旅館業まで多くの業務実績があり、業界誌への執筆活動なども行っている風営法のプロフェッショナル。


レポート

 谷田部先生は産廃、風営、入管を中心に業務を行なっている。
 谷田部先生が産廃業務を始めたきっかけは、行政書士登録をしたタイミングで産業廃棄物処理法が改正され、ベテランの行政書士と対等に渡り合えると感じたからだそうだ。つまり、法改正があればその分チャンスがあるということだろう。
 近年、どの業界でも「AI化によって仕事がなくなる」ということが言われ続けているが、谷田部先生は「行政書士業務の中で、従来までのルーティーンワークを提供しているだけでは仕事がなくなる。」とおっしゃっている。最近では、省庁に問い合わせたりネットで検索すれば、許認可の書式や書き方などもすぐにわかり、個人で書類を作成することも容易になってきている。
 しかし、許認可自体がなくなることはない。そこで提言していたのは、「自分独自の特殊性を生み出すことが大切である」ということだ。行政の動向や法改正、世の中の流れを注視して、ニッチな産業を深掘りすることで特殊性を出すことができる。
 例えば、IR法案が成立した時にカジノのことだけを考えるのではなく、「周辺の建築物や宿泊施設の整備、夜間営業や外国人労働者の確保などが必要になってくることに気づいて動けるか」が重要になってくる。
 つまり、世の中の流れに注視して何が必要とされているかという、「個人の気づき」が大切なのである。
 業務をルーティン化するのではなく、業務をどんどん掘り下げて自分にしかできない専門性を生み出すことが重要なのだ。