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活動報告

2019.01.27

行政書士未来投資戦略会議2019レポート 徳永 浩先生

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プロフィール

徳永 浩(とくなが ひろし)
 法律と日本文化の両分野を専門にし、法と文化の関係性を実務に活かす手法を提唱。国・佐賀県・佐賀市の審議会委員等を数多く歴任し、行政書士としての公益活動に力を入れている。近著に『条解 行政書士法』など、著作多数。

レポート

徳永先生は、法律家であり日本の文化人という一見相性のよく見えない不思議な分野で活躍されている先生だが、その知識量と行動力を活かして業務を行なっている。
 当たり前のことだが、文化が異なればその文化独特の感性のようなものが生まれる。外国の文化に沿って作られた法律をそのままの外国の文化の考え方で日本に持ち込んでも、異なる文化の日本人はうまく受け入れられない。法律を輸入する際には、文化に合わせたアレンジが必要なのだ。

 これを行政書士業務に落とし込んでみる。自分が行う業務を全てのクライアントに対して、同じ言葉で、同じ手順で、同じ期日で対応してしまうと、クライアントによっては受け入れられずに不満が生まれてしまうかもしれない。
 つまり、クライアントごとに重点的に説明する内容や、動くスピード感などをアレンジしてサービスを提供することでクライアントの風土に合う提案をすることができ、満足していただくことが出来るのである。
 そして、サービスをアレンジして提供するために、たくさんの知識が必要になる。

例えば、法律の内容を理解すだけでなく、法律ができる経緯を国会や委員会の審議の議事録などを通して理解することで、その法律についてより深く情報を提供することが出来たり、世の中の知見や行動心理学を理解することにより、企業の顧問になり経営者の相談にも乗ることが出来る。

 徳永先生は様々な審議会の委員も務められている。
 行政の審議会の委員は公募されていることが多く、委員になることで行政に対して直接意見を言うこともできるし、行政とのつながりを作ることもできる。
 委員の公募に応募するだけでなく、外国の政府の視察を行い、自ら行動することで自分の好きなことを仕事にしている。
 このように、自ら動いて仕事をしやすい環境を作ることも大切であると感じた。